『夕凪の街 桜の国』(こうの史代/双葉社)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

■粗筋

 昭和二十年。灼熱の閃光が放たれた時から十年が経った。ヒロシマを舞台に、一人の女性の魂が大きく大きく揺れた。その魂は時代を超え、一人の少女に受け継がれていく。
 もっともか弱き者たちにとって、戦争は何だったのか。原爆とは何だったのか――三章から成る温かくも考えさせる物語。


■感想


 web上で反響があったらしいので、思わず買ってみた本作。なかなか考えされられました。
 広島に落ちた原爆のこと、決して忘れてはならないことだと思います。今ある日本は、これがあったからこそいろんな意味で成長出来たのですから。内容そのものは今まであったような伝記とそうそう大差ありませんが、伝え方が面白い。漫画で読みやすいのもあったのか、スラスラ最後まで読めました。少し高めですが、お薦め。