バッテリー(あさのあつこ/角川書店)

バッテリー (角川文庫)

 ボクは時々、無性にネガティブになることがありまする。これはま、バイオリズムなのか何なのかはわかりませんが、とりあえず昨日寝る前、そして起きてからしばらくは、ずーっとテンションが上がりません。たぶん今回は、昨日開催した「SSSC」(番外編。参加者の皆さん、おつでしたーっ)に因るものだったと思います。定期的に文章で悩むのがボクの悪い癖。本当にどうでもよくなって、全てを投げ出したくなるくらいに悶絶するのでふ。なんてボクは才能無いんだろう、とか、これ以上やっても意味ないんじゃないかなぁ、とか。そういう時は、ホント何も手につかなくなりマッスル。身体を捻ってただ唸るばかり。もちろん合言葉はケミカル。
 困ったボクはそんな時、ドライブに出かけるのですよ。気分転換というか、とりあえず外に出て外界の空気を吸うのがいいみたいですの。今回もそれで、まぁバイトの時間も近かったので、まったりドライブにしけこむわけです。特に行き場所があるわけでなく、こう自分の進む後に道が出来るのさスターぐらいに。
 で、そういえば朝から何も食べてなかったことに気づく。ここで、マックがフィレオフィッシュだか何だか言うハンバーガーを100円で販売していますYO〜的なCMを思い出したので、夕食がてら食うことに。手持ちに小説が無かったので、隣接していたTSUTAYAで軽く読めるものをと、先に寄りました。
 そこで出会ったのが、この『バッテリー』。巷の噂で、これはマジ面白いのでお薦めしますというのを聞いていたので、まぁ500円だしと買ってみる。そのままマックへ行き、フィレオフィッシュ他諸々を頼んで、バイトまでの1時間くらいならこれでいけるかなぁと、読み始めました。
 シャレにならん。面白くて止められない止まらない。
 結局バイトにも遅刻ギリギリまで読んでたし、終わってからも部屋に帰らず、ファミレスで2時間ほど読書してました。何故ファミレスかというと、その先に『バッテリーⅡ』を見据えていたからなんですが。読み終わったら、そのままTSUTAYAに行き、それを購入。ボク的に前代未聞でした。そんな『バッテリー』、簡単に読了感想などを。

■粗筋

 中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、それゆえときに冷酷なまでに他者を切り捨てる巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、彼とバッテリーを組むことを熱望する。そして物語は、弟の青波たちを交えて春休みのひと時を描いている。

■感想

 心理描写、キャラの使い方がひっじょーに好き。特に巧、青波はとても考えさせられる動きを、考えをします。ストーリーも十分に練りこまれている印象を受けました。まぁ表現そのものの綺麗さは、筆者本人が語っているようにあまり上手いとはいえませんが、それでもこれは「読み込ませる」本だと思います。児童書と明記されていますが、これは大人の方こそ一読すべきものではないかなー。教育学部に在籍している身としても、これは一つの形として大変参考になる考え方です。自分の好みに合っている考え方、というのもあるんでしょうがね。
 いい。これは薦める。これは熱い。早速『バッテリーⅡ』を読もうと思います。


 まぁそんな感じで。無事にネガティブな気持ちからも脱出出来ました。こういった本に出会うことで出来たってーのもなかなか無い。いい出会いをしました。これからも頑張りまするぅ!